『あっという間に人は死ぬから』書評|時間をムダにする本当の理由は「逃避」だった

気づけばスマホを見ている。

やりたいことはあるのに、なぜか後回しにしてしまう。

「時間がない」と言いながら、夜になると今日も何も進んでいない。

そんな経験はないでしょうか。

私はあります。

本を読みたい。

ブログを書きたい。

勉強したい。

運動したい。

家族との時間も大切にしたい。

そう思っているのに、いざ時間ができると、ついスマホを見てしまう。

SNSを開き、動画を見て、気づけばまとまった時間が消えている。

これまでは、単純に「自分は意志が弱いのだ」と思っていました。

集中力がない。

習慣化が下手。

スマホに負けている。

そんなふうに考えていました。

しかし、佐藤舞さんの『あっという間に人は死ぬから』を読んで、その見方が少し変わりました。

時間の浪費は、単にスマホやダラダラ時間の問題ではない。

もしかすると、私たちは「直視したくないもの」から逃げるために、時間を浪費しているのかもしれません。

この本を読んで、私が特に印象に残ったのは次の3つです。

1つ目は、時間の浪費の正体は「逃避」かもしれないということ。

2つ目は、自分で変えられるものは「認知」と「行動」だということ

3つ目は、自分を責めそうになったとき、「自分の子どもならどう接するか?」と考える視点です。

この記事では、『あっという間に人は死ぬから』を読んで感じたことを、私自身の気づきも交えながら書いていきます。

単なる本の要約ではなく、

「時間をムダにしてしまう自分と、どう向き合えばいいのか」

という視点でまとめます。

あっという間に人は死ぬから』の詳細はこちらから

『あっという間に人は死ぬから』はどんな本か

『あっという間に人は死ぬから』は、佐藤舞さんによる一冊です。

タイトルだけを見ると、少し強い印象を受けます。

「人は死ぬ」という言葉が入っているので、死生観の本のようにも感じます。

もちろん、人生の有限性について考える本ではあります。

しかし、読んでみると、単に「死を意識して生きよう」という話だけではありません。

むしろ中心にあるのは、

限られた人生の時間を、どう使うのか

という問いです。

私たちはよく「時間がない」と言います。

仕事が忙しい。

家事がある。

育児がある。

学校のこともある。

やるべきことが多すぎる。

だから、自分のための時間がない。

やりたいことが進まない。

人生があっという間に過ぎていく。

そう感じることがあります。

しかし、本書はそこで終わりません。

「本当に時間がないのか?」

「時間があったとしても、大切なことに向き合えているのか?」

という、少し痛いところまで踏み込んできます。

時間を増やすテクニックだけなら、いろいろあります。

朝早く起きる。

スマホを遠ざける。

タスク管理アプリを使う。

やることリストを作る。

ポモドーロ・テクニックを使う。

もちろん、それらも大切です。

でも、本書が扱っているのは、それよりももう少し深い部分です。

なぜ、私たちは大切なことを後回しにしてしまうのか。

なぜ、やりたいことがあるのに、別のことに時間を使ってしまうのか。

なぜ、「このままではよくない」と思いながら、同じ日々を繰り返してしまうのか。

その理由を考えるうえで、本書はとても刺激的でした。

特に私に刺さったのは、

時間の浪費の正体は、「直視できないもの」から逃げること

という見方です。

これは、かなり納得感がありました。

なぜなら、私自身にも思い当たることがあるからです。

たとえば、ブログを書きたいと思っているのに、なかなか書き始められない。

読書メモを記事にしたいのに、つい別のことをしてしまう。

ダイエットや運動をしたいのに、今日くらいはいいかと思ってしまう。

表面だけ見れば、これは「怠け」かもしれません。

でも、その奥には別の感情があるのかもしれません。

書いても読まれなかったらどうしよう。

続かなかったらどうしよう。

また失敗したらどうしよう。

自分には向いていないのではないか。

そうした不安や恐怖を見たくないから、スマホや動画に逃げてしまう。

そう考えると、時間の浪費は単なる悪い習慣ではなく、

不安や責任から一時的に逃げるための行動

とも言えます。

この視点を得られただけでも、本書を読んでよかったと思いました。

印象に残ったこと① 時間の浪費の正体は「逃避」だった

本書を読んで、まず大きく印象に残ったのは、

時間の浪費の正体は、単なるスマホ依存や怠けではない

という考え方です。

もちろん、スマホを見すぎることはあります。

動画を見続けてしまうこともあります。

SNSを何度も開いてしまうこともあります。

でも、それは表に出ている行動にすぎません。

本当に考えるべきなのは、

なぜ自分はその行動を選んでいるのか

ということです。

たとえば、夜にブログを書こうと思っていたとします。

でも、いざ机に向かうと、なかなか書けない。

少しだけのつもりでスマホを見る。

SNSを見て、ニュースを見て、動画を見て、気づけば1時間経っている。

このとき、表面的には「スマホを見て時間をムダにした」となります。

でも、もう一段深く見ると、こう考えることもできます。

本当は、書くことに向き合うのが怖かったのではないか。

うまく書けない自分を見たくなかったのではないか。

記事を書いても読まれないかもしれないという不安から逃げたかったのではないか。

そう考えると、スマホは原因ではなく、逃げ場だったのかもしれません。

これは、かなり痛い気づきです。

なぜなら、「スマホが悪い」と言っているうちは、自分の内側を見なくて済むからです。

スマホが悪い。

SNSが悪い。

動画アプリが悪い。

現代社会が悪い。

そう言えば、少し楽です。

でも、本当はそれだけではない。

自分が何かから逃げるために、それらを使っている場面もある。

この本は、そこに気づかせてくれました。

私たちは、人生の中で避けにくいものを抱えています。

本書のメモとして、私は次の3つを書きました。

  • 孤独
  • 責任

どれも重い言葉です。

人はいつか死ぬ。

どれだけ人とつながっていても、最後は自分の人生を自分で引き受ける必要がある。

そして、自分の人生をどうするかという責任から完全には逃げられない。

こうしたことを真正面から考えるのは、正直しんどいです。

だから私たちは、目の前のわかりやすい快楽に逃げます。

スマホを見る。

動画を見る。

なんとなくネットニュースを読む。

買い物サイトを眺める。

意味もなくアプリを開く。

そうしている間は、難しいことを考えなくて済みます。

自分の不安とも向き合わなくて済みます。

人生の責任を一時的に忘れられます。

でも、時間は確実に過ぎていきます。

そして夜になって、こう思います。

「今日も何もできなかった」

この繰り返しが、人生をあっという間にしてしまうのかもしれません。

私にとって、この気づきはかなり大きなものでした。

これまで私は、時間の使い方を改善しようとするとき、行動だけを変えようとしていました。

スマホを見ないようにする。

時間を区切る。

朝活をする。

やることリストを書く。

もちろん、それらは大切です。

でも、逃避の理由に気づかないままだと、形を変えてまた逃げてしまう気がします。

スマホを封印しても、別のことをする。

動画を見なくても、部屋の片付けを始める。

勉強するはずが、急に調べ物を始める。

ブログを書くはずが、デザインや設定をいじり始める。

一見すると、ちゃんと動いているように見えます。

でも、本当に向き合うべきことからは逃げている。

これもまた、時間の浪費なのだと思います。

だから大切なのは、まず気づくことです。

「今、自分は何から逃げているのか?」

この問いを持つだけで、時間の使い方は少し変わる気がします。

たとえば、スマホを開きそうになったときに、こう問いかける。

今、何を見たくないのか。

何を不安に感じているのか。

何を先延ばしにしようとしているのか。

もちろん、問いかけたからといって、すぐに行動が変わるわけではありません。

それでも、無自覚に逃げ続けるよりはずっといい。

「自分はいま逃げようとしている」

と気づけるだけで、少しだけ選択肢が生まれます。

そのまま逃げることもできます。

でも、5分だけ向き合うこともできます。

1行だけ書くこともできます。

1ページだけ読むこともできます。

時間を取り戻す第一歩は、すごい行動をすることではなく、

自分の逃避に気づくこと

なのだと思いました。

印象に残ったこと② 変えられるのは「認知」と「行動」

次に印象に残ったのは、

自分でコントロールできるものは「認知」と「行動」だ

という考え方です。

これは、とても現実的で、救いのある視点だと思いました。

私たちは、いろいろなことで悩みます。

過去の失敗。

他人からの評価。

これからの不安。

仕事の忙しさ。

家族のこと。

お金のこと。

健康のこと。

考え始めると、きりがありません。

でも、その中には、自分で変えられるものと、変えられないものがあります。

たとえば、過去の出来事は変えられません。

他人が自分をどう評価するかも、完全にはコントロールできません。

世の中の変化や、環境そのものも、自分の力だけではどうにもならないことがあります。

一方で、自分の受け止め方や、今日の小さな行動は変えられる可能性があります。

ここで大事なのが、認知と行動です。

認知とは、簡単に言えば「ものごとの受け取り方」です。

同じ出来事でも、どう受け取るかによって、その後の気持ちや行動は変わります。

たとえば、ブログを書けなかった日があったとします。

そのときに、

「やっぱり自分は続かない」

「自分には向いていない」

「またダメだった」

と考えると、次の日も書くのが苦しくなります。

でも、別の受け取り方もできます。

「今日は疲れていた」

「でも、メモだけは残せた」

「明日は1行だけ書けばいい」

「完全にやめたわけではない」

こう考えると、少しだけ行動に戻りやすくなります。

もちろん、無理やりポジティブになる必要はありません。

ここが大事だと思いました。

本書のメモにも、

人間は常にポジティブでいることはできない

と書きました。

これは、個人的にかなり救われる考え方でした。

自己啓発の本を読んでいると、ときどき「前向きでいよう」「感謝しよう」「ポジティブに考えよう」というメッセージに出会います。

それ自体は悪いことではありません。

前向きに考えられるなら、それに越したことはありません。

でも、現実には、いつも前向きではいられません。

疲れている日もあります。

不安な日もあります。

イライラする日もあります。

何もしたくない日もあります。

自分なんてダメだと思ってしまう日もあります。

そんなときに、

「ポジティブにならなければ」

と考えると、逆に苦しくなります。

前向きになれない自分を、さらに責めてしまうからです。

だから大切なのは、無理に感情を消すことではなく、

今の感情に気づくこと

なのだと思います。

「不安だな」

「怖いんだな」

「焦っているんだな」

「責められた気がしているんだな」

「失敗するのが嫌なんだな」

このように、少し第三者視点で言葉にしてみる。

すると、感情に飲み込まれた状態から、少しだけ距離を取ることができます。

これは、私にとってかなり実用的な学びでした。

たとえば、何かを始めようとして不安になったとき、これまではその不安を消そうとしていました。

大丈夫だ。

できるはずだ。

気にしないようにしよう。

前向きに考えよう。

でも、それでも不安は残ります。

むしろ、不安を消そうとすればするほど、不安が強くなることもあります。

そうではなく、まずは

「不安なんだな」

と認める。

「怖いんだな」

と気づく。

そのうえで、

「では、今できる小さな行動は何か」

と考える。

この順番が大切なのだと思います。

感情をなくしてから行動するのではない。

不安があるまま、小さく行動する。

これが、時間を取り戻すうえで大切な姿勢なのだと感じました。

たとえば、ブログなら、完璧な記事を書こうとしなくていい。

まずはタイトルだけ書く。

見出しだけ作る。

1段落だけ書く。

読書メモを貼るだけでもいい。

勉強なら、1時間やろうとしなくていい。

まずは1ページ読む。

問題を1問だけ解く。

用語を1つだけ確認する。

運動なら、30分歩こうとしなくていい。

まずは靴を履く。

家の周りを5分だけ歩く。

ストレッチを1つだけする。

こうした小さな行動は、人生を劇的に変えるものではないかもしれません。

でも、逃避から戻るための入口にはなります。

そして、その入口を作るために必要なのが、

認知と行動に目を向けること

なのだと思います。

変えられないものを変えようとすると、苦しくなります。

他人の評価を完全に変えることはできません。

過去の失敗をなかったことにはできません。

未来の不安を完全に消すこともできません。

でも、今の自分の受け取り方を少し見直すことはできます。

今日の行動を少しだけ選ぶことはできます。

本書を読んで、私はこの考え方がとても大切だと感じました。

人生を大きく変えるというと、何かすごい決断が必要な気がします。

でも、実際にはそうではないのかもしれません。

「不安だな」と気づく。

「これは変えられることか?」と分ける。

「では、今できることを1つだけやる」と決める。

この小さな繰り返しが、人生の時間を取り戻すことにつながるのだと思います。

印象に残ったこと③ 自分を「子ども」のように扱う視点

本書を読んで、もう一つ強く印象に残ったのが、

「今ここにいる自分が、自分の子どもだとしたらどう接するか?」

という視点です。

これは、読んだあとも何度も思い返しました。

私たちは、自分に対してかなり厳しい言葉をかけてしまうことがあります。

またできなかった。

自分は続かない。

何をやっても中途半端だ。

どうせ今回も無理だ。

もっと頑張らないといけない。

こういう言葉を、心の中で自分に向けてしまうことがあります。

でも、もし同じことを自分の子どもが言っていたら、どうでしょうか。

「またできなかった」

「自分はダメだ」

「どうせ無理だ」

そんなふうに落ち込んでいる子どもに対して、私はたぶん、

「本当にダメだね」

「なんでできないの」

「また失敗したの」

とは言わないと思います。

きっと、もう少し違う言葉をかけるはずです。

「大丈夫」

「今日は疲れていたんだね」

「少しできたところもあるよ」

「明日はちょっとだけやってみよう」

「できなかったから終わりじゃないよ」

そんなふうに声をかけると思います。

でも、自分に対しては、それがなかなかできません。

むしろ、自分には平気で厳しい言葉をかけてしまう。

他人には言わないような言葉を、自分には浴びせてしまう。

これは、かなり不思議なことです。

本書を読んで、この視点に出会ったとき、私は

「たしかに、自分への接し方はかなり雑だったかもしれない」

と思いました。

自分を甘やかすという意味ではありません。

何もしなくていい。

逃げ続けていい。

全部人のせいにしていい。

そういうことではないと思います。

むしろ逆です。

自分を責めすぎると、行動に戻れなくなります。

責めることで一瞬だけ反省した気にはなります。

でも、強く責めすぎると、次に動く力がなくなってしまいます。

「どうせ自分はダメだ」

「また失敗する」

「やっても無駄だ」

そう思ってしまうと、行動すること自体が怖くなります。

だから、自分を子どものように扱う視点は、甘やかしではなく、

もう一度行動に戻るための優しさ

なのだと思います。

たとえば、ブログを書けなかった日があるとします。

そのときに、

「また書けなかった。自分は本当にダメだ」

と責めることもできます。

でも、自分の子どもに声をかけるように考えるなら、少し違います。

「今日は疲れていたんだね」

「でも、本を読んでメモは残せたね」

「明日は見出しだけ作ってみようか」

このように考えると、次の日にまた戻りやすくなります。

ダイエットや運動でも同じです。

食べすぎた日があった。

運動できなかった日があった。

体重が増えてしまった。

そのたびに自分を責めていると、だんだん記録すること自体が嫌になります。

でも、子どもに声をかけるように考えるなら、

「昨日はそういう日だったね」

「でも、今日の朝ごはんは少し整えよう」

「まずは水を飲もう」

「5分だけ歩こう」

というふうに、次の行動につなげやすくなります。

この視点は、時間の使い方にもつながります。

時間をムダにしてしまったとき、私たちはつい自分を責めます。

「またスマホを見てしまった」

「今日も何もできなかった」

「こんな生活をしていたらダメだ」

もちろん、反省は必要です。

でも、責めすぎると、また逃げたくなります。

自分を責める。

苦しくなる。

その苦しさから逃げるためにスマホを見る。

また時間を浪費する。

そしてまた自分を責める。

この流れに入ってしまうと、なかなか抜け出せません。

だからこそ、必要なのは自分への厳しさだけではなく、

自分を立て直すための言葉

なのだと思います。

自分が自分の子どもだったら、どう声をかけるか。

この問いは、かなり使いやすいです。

難しい理論を知らなくてもいい。

特別な道具もいらない。

ただ、責めそうになったときに一度立ち止まって考えるだけです。

「この自分が、自分の子どもだったら、何と言うだろう?」

そう考えると、少しだけ言葉が柔らかくなります。

そして、柔らかい言葉は、次の行動につながりやすい。

本書を読んで、私はそう感じました。

この本から学んだ、時間を取り戻すための3ステップ

『あっという間に人は死ぬから』を読んで、私は時間を取り戻すためには、次の3ステップが大切だと感じました。

1つ目は、気づくこと

2つ目は、分けること

3つ目は、小さく動くことです。

どれも当たり前のように見えるかもしれません。

でも、実際にはこの3つを丁寧にやるだけで、日々の時間の使い方はかなり変わるのではないかと思います。

① 気づく

まず大切なのは、逃避している自分に気づくことです。

時間をムダにしているとき、私たちはたいてい無自覚です。

なんとなくスマホを開く。

なんとなく動画を見る。

なんとなくSNSを眺める。

なんとなく時間が過ぎる。

そして、気づいたときには時間がなくなっています。

だから、最初に必要なのは、行動を無理やり変えることではなく、

今、自分は何をしているのかに気づくこと

です。

スマホを開いた瞬間に、少しだけ立ち止まる。

「今、何から逃げようとしているのか?」

「本当は何をする予定だったのか?」

「何を直視したくないのか?」

こう問いかけるだけでも、少し変わります。

たとえば、ブログを書こうとしているのにスマホを見てしまうなら、

「書くのが不安なのかもしれない」

と気づけます。

勉強しようとしているのに部屋の片付けを始めたなら、

「理解できない自分を見るのが嫌なのかもしれない」

と気づけます。

運動しようとしているのに別の用事を探しているなら、

「体力が落ちている現実を見たくないのかもしれない」

と気づけます。

気づいたからといって、すぐ完璧に行動できるわけではありません。

でも、気づかなければ、ずっと同じ逃避を繰り返してしまいます。

だから、まずは気づく。

これが第一歩です。

② 分ける

次に大切なのは、変えられるものと変えられないものを分けることです。

悩みが大きくなるとき、私たちはいろいろなものを一緒に考えてしまいます。

過去の失敗。

他人の評価。

将来の不安。

今の行動。

自分の気分。

これらが全部混ざると、何から手をつければいいのかわからなくなります。

だからこそ、いったん分けることが大切です。

変えられないものは何か。

変えられるものは何か。

たとえば、過去にブログが続かなかったことは変えられません。

でも、今日1行だけ書くことはできます。

過去に運動が続かなかったことは変えられません。

でも、今日5分だけ歩くことはできます。

人が自分の記事を読むかどうかは完全には変えられません。

でも、読者に伝わりやすい文章に直すことはできます。

将来がどうなるかはわかりません。

でも、今日の行動を少し整えることはできます。

このように分けると、悩みが少し小さくなります。

全部を解決しようとしなくていい。

今、自分が動かせるところだけを見ればいい。

この考え方は、かなり現実的です。

大切なのは、人生を一気に変えることではありません。

変えられないものに振り回されすぎず、変えられるものに戻ってくることです。

その中心にあるのが、認知と行動です。

どう受け止めるか。

次に何をするか。

この2つに戻ってくるだけで、少しずつ前に進めるのだと思います。

③ 小さく動く

最後は、小さく動くことです。

気づいただけでは、人生は変わりません。

分けただけでも、まだ変わりません。

最終的には、何かしら行動する必要があります。

ただし、その行動は大きくなくていいと思います。

むしろ、大きくしすぎないことが大切です。

いきなり人生を変えようとすると、苦しくなります。

毎日2時間勉強する。

毎日ブログを1記事書く。

毎日1万歩歩く。

毎朝5時に起きる。

こういう目標は、うまくいけば素晴らしいです。

でも、最初から大きすぎると、できなかったときに自分を責めやすくなります。

そして、自分を責めると、また逃げたくなります。

だから、まずは小さく動く。

ブログなら、1行だけ書く。

読書なら、1ページだけ読む。

勉強なら、1問だけ解く。

運動なら、5分だけ歩く。

片付けなら、机の上のものを1つだけ戻す。

それくらいでいいと思います。

大切なのは、完璧な行動ではなく、

大事なことに戻る感覚

です。

逃げてしまったとしても、戻ればいい。

時間をムダにしてしまったとしても、そこで終わりではない。

気づいて、分けて、小さく動く。

この流れを何度も繰り返すことが、時間を取り戻すことにつながるのだと思います。

この本がおすすめな人

『あっという間に人は死ぬから』は、すべての人に同じように刺さる本ではないかもしれません。

タイトルからもわかる通り、少し重いテーマを扱っています。

死、孤独、責任、不安、逃避。

こうした言葉に向き合う本です。

そのため、軽く読める時間術の本を求めている人には、少し重く感じる可能性があります。

しかし、次のような人にはかなり合うと思います。

まず、気づくとスマホを見てしまう人です。

ただし、スマホの使い方を改善したいというより、

「なぜ自分はスマホに逃げてしまうのか」

を考えたい人に向いています。

スマホをやめる方法だけなら、アプリの制限や通知オフでもある程度対応できます。

でも、本書はその奥にある、

「何から逃げているのか」

という部分に目を向けさせてくれます。

次に、やりたいことを後回しにしてしまう人です。

本を読みたい。

ブログを書きたい。

勉強したい。

運動したい。

副業を進めたい。

家族との時間を大切にしたい。

そう思っているのに、なかなか動けない。

そんな人にとって、本書は単なる反省ではなく、

「なぜ動けないのか」

を考えるきっかけになります。

また、自分を責めやすい人にもおすすめです。

できなかった自分を責める。

続かなかった自分を責める。

時間をムダにした自分を責める。

そういう人にとって、

「自分の子どもならどう接するか?」

という視点は、かなり助けになると思います。

自分に優しくすることは、甘えることではありません。

もう一度行動に戻るために、必要な優しさもあります。

そして、人生の時間の使い方を見直したい人にも向いています。

毎日が忙しい。

1週間が早い。

1年があっという間に過ぎる。

気づけば年齢だけ重ねているような気がする。

そんな感覚がある人には、本書のタイトルそのものが刺さると思います。

人は、あっという間に死ぬ。

これは強い言葉です。

でも、だからこそ、今の時間の使い方を考え直すきっかけになります。

一方で、すぐに使えるテクニックだけを求めている人には、少し違うかもしれません。

「朝活の方法を知りたい」

「スマホをやめる具体的なアプリを知りたい」

「タスク管理術を知りたい」

「効率よく仕事を終わらせる方法を知りたい」

そういう目的なら、別の時間術の本のほうが合う可能性があります。

本書は、もっと根本的です。

時間をどう増やすかというより、

自分は何に時間を使いたいのか

を考える本です。

だからこそ、読むタイミングによっては深く刺さる一冊だと思います。

スポンサーリンク

まとめ|時間を取り戻すとは、人生に戻ること

『あっという間に人は死ぬから』を読んで、私は時間の浪費に対する見方が変わりました。

これまでは、時間をムダにする原因は、意志の弱さやスマホのせいだと思っていました。

もちろん、それも一部はあると思います。

スマホは便利すぎます。

SNSや動画は、簡単に時間を奪っていきます。

でも、それだけではありません。

時間の浪費の奥には、

直視したくないものから逃げたい気持ち

があるのかもしれません。

不安を見たくない。

責任を見たくない。

失敗する自分を見たくない。

本当に大切なことに向き合う怖さを見たくない。

だから、別の行動に逃げる。

スマホを見る。

動画を見る。

なんとなく時間を過ごす。

その結果、人生の時間があっという間に過ぎていく。

この本は、そのことに気づかせてくれました。

ただし、気づいたからといって、自分を責める必要はないと思います。

むしろ、自分を責めすぎると、また逃げたくなります。

大切なのは、まず気づくこと。

そして、変えられるものと変えられないものを分けること。

最後に、自分にとって大事なことに小さく戻ることです。

不安を消さなくてもいい。

常にポジティブでいなくてもいい。

怖いままでもいい。

そのうえで、今日できる小さな行動を一つ選ぶ。

1行書く。

1ページ読む。

5分歩く。

大事な人に一言声をかける。

自分に少し優しい言葉をかける。

そうした小さな行動が、自分の時間を取り戻すことにつながるのだと思います。

人生は、あっという間に過ぎていきます。

だからこそ、今日の時間を何に使うのか。

何から逃げているのか。本当は何を大切にしたいのか。

それを考え続けることが大切なのだと思いました。

『あっという間に人は死ぬから』は、単なる時間術の本ではありません。

自分の逃避に気づき、

変えられるものに目を向け、

大切なことにもう一度戻るための本です。

時間を取り戻すとは、

ただ効率よく動くことではありません。

自分の人生に、もう一度主体的に戻ることなのだと思います。

あっという間に人は死ぬから』の詳細はこちらから

このブログについて

ここまで読んでくださって、ありがとうございます。

このブログでは、

「読む・書く・整える」をテーマに、

気づきを言葉にしながら、少しずつ前に進む過程を記録しています。

考えていることや、これまで書いてきたものは、

noteの固定記事にまとめています。

▶︎ note固定記事  

このnoteの歩き方|読む・書く・整える、そして変わる

また、物語を通して考え方や行動を整理した文章として、

有料noteも一つ公開しています。

▶︎ 有料note  

『ジョジョ第5部で学ぶ7つの習慣|静かに整う行動ノート』

完璧な答えを書くつもりはありませんが、

迷ったことや立ち止まった時間も含めて、

できるだけ正直に残していけたらと思っています。

関連記事

こちらもCHECK!




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です