「仕事をもっと効率よく進めたい」
「論理的に考えられるようになりたい」
「会議や資料作成をスムーズにしたい」
そんな悩みを持っている人におすすめなのが、コンサルタントが使う考え方を紹介した『コンサル一年目が学ぶこと』(大石哲之 著)です。
この本を読んで学べるのは、日々の仕事に役立つ「考える力」や「進め方」。特に、仕事でより早く正確に意思決定をしたり、相手に分かりやすく伝えたりする方法がわかります。
コンサル業界だけでなく、どんな職場でも活かせる内容が詰まっています。
もくじ
コンサル思考を身につける実践テクニック
①PREP法で伝わる話し方を身につける
仕事の中で、報告や説明をする場面はよくあります。
ですが、何を伝えたいのかがうまくまとまっていないと、伝わりにくくなり、時間がかかってしまいます。
この本では、伝える力を高めるために「PREP法」が紹介されています。
PREP法とは、次の4つのステップで話を進める方法です。
- 結論(Point) – まず、言いたいことをはっきり伝える
- 理由(Reason) – その結論を支える理由を説明する
- 具体例(Example) – 理由を証明する実際の例を挙げる
- 再び結論(Point) – 最後にもう一度結論を述べる
例えば、「このプロジェクトは順調です」と報告する場合、PREP法を使うと「このプロジェクトは順調です(結論)。
なぜなら、予定通り80%のタスクが完了しているからです(理由)。
例えば、Aタスクは期限前に終了し、Bタスクもスケジュール通り進行中です(具体例)。
したがって、順調に進んでいます(結論)」という形になります。
これにより、相手に分かりやすく要点を伝えることができ、会話がスムーズに進むようになります。
ブログの文章やプレゼン資料にも応用できる方法です。
②「逆算思考」で無駄な作業を減らす
仕事の初めに、どこから手をつけるべきか迷ったり、情報収集に時間をかけすぎてしまうことがあります。
本書では、「最終的な成果物を先に考えてから、逆算して動く」方法を提案しています。
例えば、プレゼン資料を作るとき、まず「どんな内容のスライドを作るべきか?」を決め、その後に必要な情報を集めることで、無駄な作業が減ります。
通常、情報を集めた後にスライドを作り始めると、必要ない情報まで集めてしまい、作業が遅れてしまいますが、この方法を使えば効率よく進められます。
この考え方は、プロジェクトや会議を進める際にも役立ちます。
最初に目的を明確にしてから行動を始めることで、無駄を減らし、スムーズに進めることができます。
③ 仮説思考で素早く意思決定をする
「どの選択肢を選べばいいか決められない」
「迷って時間がかかってしまう」
そんな経験をしたことがあるかもしれません。
本書では、意思決定を早くするために「仮説思考」を使う方法が紹介されています。
仮説思考とは、まず自分なりの仮説を立ててから動き、試してみて結果を見て判断する方法です。
例えば、旅行の行先を決めるとき、「3連休ならA、4連休ならB」というように事前に選択肢をリストアップしておくことで、いざ決定の時にすぐ選べるようになります。
仕事でも、「この問題の原因はAかもしれない」と仮説を立て、その仮説を検証しながら進めることで、素早く決断ができます。
この方法を繰り返すことで、迷いが減り、効率よく進めるようになります。
④ 会議の質を上げる議事録の書き方
会議が終わった後に、「結局、何が決まったんだっけ?」と感じることがあります。
会議の内容をしっかり整理しておくためには、議事録の書き方を工夫することが大切です。
本書では、シンプルで分かりやすい議事録の書き方が紹介されています。
大事なポイントは、次の項目です。
- 会議の基本情報(日時、場所、参加者、議題)
- 決まったこと(結論・アクション)
- 決まらなかったこと(持ち越し課題)
- 次回までのToDo(誰が何をするか)
これを整理して記録することで、会議の内容がはっきりし、次に何をすべきかが明確になります。
これにより、会議の後でも決定事項が実行に移されやすくなります。
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まとめ:仕事を効率化したい人にぴったりの一冊
『コンサル一年目が学ぶこと』には、日々の仕事を効率よく進めるための具体的な方法がたくさん詰まっています。
特に、「伝え方」「仕事の進め方」「意思決定の速さ」を改善したいと考えている人には、とても役立つ内容が揃っています。
- 伝え方を整理したい人には、「PREP法」
- 仕事を効率よく進めたい人には、「逆算思考」
- 決断を早くしたい人には、「仮説思考」
- 会議の質を上げたい人には、「議事録の書き方」
この本を読むことで、日々の仕事が少し楽に、そしてスムーズに進むようになるかもしれません。
興味があれば、ぜひ手に取って読んでみてください。
ありがとうございました!
また次回!
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