『凡人くんの人間革命』を読み終えたとき、
「よし、明日から毎日書くぞ」とは思いませんでした。
むしろ、
「ああ、続かなかったのって、
こういう理由だったのかもしれないな」
と、少しだけ腑に落ちた感じがありました。
この「腑に落ちた」という感覚が、
この本の一番の価値だと思います。
もくじ
書けなかった理由が、わりと具体的に見えてくる
これまで私は、
書けない理由をだいたいこう処理していました。
- 忙しかった
- 疲れていた
- 今日は気分じゃなかった
でも本を読みながら、
「あ、違うな」と思った場面が何度かあります。
書けなかったのは、
やる気がなかったからじゃなくて、
毎回“やりすぎようとしていた”からでした。
1記事書こう。
ちゃんとした文章を書こう。
誰かの役に立つ内容にしよう。
平日の夜に、それをやろうとしていたら、
そりゃ止まるよな、と。
「続けられる人」の定義が変わった
この本を読んでから、
「続けられる人」のイメージが少し変わりました。
毎日欠かさずやる人、ではなくて、
何度止まっても、しれっと戻ってくる人。
それなら、自分にも可能性があるかもしれない、
と思えたのは正直なところです。
この感覚は、
ノウハウ記事を何本読んでも得られませんでした。
この書評で伝えたいことは一つだけ
この書評を読んでほしい理由は、
実は一つしかありません。
「続かない=向いていない」
と決めつける前に、
一度この考え方を知ってほしい
それだけです。
劇的に変わる話ではありません。
ただ、やめる理由を一つ減らす本だと思います。
なぜ『凡人くんの人間革命』を読んだのか

書きたい気持ちはあるのに、続かなかった
正直に言うと、
この本を手に取った時点で、
私はもう何度も「書くのをやめた側」でした。
ブログも、noteも、Xも、
始めては止まり、
少し時間が空いてからまた始めて、
結局続かない。
そのたびに、
「今は忙しいから」
「タイミングじゃないから」
と理由をつけてきました。
でも本音を言えば、
一番しんどかったのは、
続かない自分を、だんだん信用できなくなることでした。
「どうせ今回も続かない」
そう思いながら書く文章は、
どこか腰が引けていて、
自分でも読んでいて面白くない。
「頑張れば何とかなる系」の本に疲れていた
この手の本を読む前、
正直ちょっと身構えていました。
どうせまた、
- 覚悟を決めろ
- 本気になれ
- 毎日やれ
みたいな話だろう、と。
そういう言葉が嫌いなわけではありません。
ただ、平日の夜にそれを読んでも、
現実は1ミリも動かない
という経験を、もう何度もしてきました。
仕事が終わって、
家に帰って、
やることを全部終えたあとに残るのは、
気力の抜け殻みたいな時間です。
その状態で
「もっと頑張れ」と言われても、
正直、どうしようもない。
「凡人前提」という言葉に、少しだけ安心した
そんな中で、この本の
「凡人」という言葉が、
妙に引っかかりました。
成功者の話でもない。
天才の話でもない。
最初から「凡人」と言い切っている。
それだけで、
読むハードルが少し下がったのを覚えています。
読み進めていくと、
やっぱり根性論は出てきません。
その代わりに書かれているのは、
- 行動を小さくする話
- 意志力に頼らない話
- 失敗する前提で考える話
どれも、
「それなら自分にも当てはまるな」
と思えるものばかりでした。
読みながら、何度も「これ、自分だな」と思った
特に印象に残っているのは、
行動のハードルを無意識に上げてしまう話です。
「やるならちゃんと」
「どうせなら意味のあることを」
そうやって自分で自分を縛って、
結局なにも出せなくなる。
これ、
書いている人なら一度は経験があると思います。
本を読みながら、
「ああ、これで止まってたんだな」
と、過去の自分が何人も思い浮かびました。
この本は、背中を押すというより、足を止めてくれた
読み終えて一番強く残った印象は、
「背中を押された」ではありません。
一度、足を止めさせてくれた
という感覚でした。
無理に進もうとして、
疲れて、止まって、
また自己嫌悪する。
そのループから、
少し外に出られた感じがあった。
「もっと頑張らなくていい」
ではなく、
「今のやり方、ちょっとズレてない?」
と静かに聞かれたような。
それが、この本との最初の出会いでした。
特に引っかかったのは、「続けられる人」の定義だった
この本を読んでいて、
一番「なるほど」と思ったのは、
テクニックでも方法論でもなく、
「続けられる人」の捉え方でした。
これまで私の中では、
- 続けられる人=毎日欠かさずやる人
- 続けられない人=途中で止まる人
という、かなり雑な二択でした。
でも本書では、
この前提がひっくり返されます。
続けられる人とは、止まらなかった人ではなく、
止まっても戻ってきた人だ
という考え方です。
言われてみれば当たり前なのに、
それまで一度も、
そう捉えたことがありませんでした。
「止まったら終わり」だと思っていた
これまで何かを始めてはやめてきた理由を
改めて考えてみると、
原因は一つだった気がします。
一度止まった時点で、
自分の中ではもう“失敗扱い”になっていた
ということです。
数日書けなかった。
忙しくて一週間空いた。
その瞬間に、
「もうダメだな」
「やっぱり続かない人間だ」
と、勝手に結論を出していた。
本当は、
その時点でまた書けばよかっただけなのに、
「再開する」という選択肢が、
頭から消えていました。
行動が止まる理由は、たいてい“大きすぎる”
もう一つ、何度も頷いたのが、
行動を最初から大きくしすぎる
という話です。
ブログなら1記事。
noteなら1本。
Xなら、ちゃんとした投稿。
冷静に考えると、
平日の夜にやるには、
どれもまあまあ重たい。
それを「毎日やろう」として、
できなかったら落ち込む。
この構図を、
本書はかなり淡々と指摘します。
「それ、最初から無理じゃない?」と。
読みながら、
自分で自分に
過剰なノルマを課していたことに
ようやく気づきました。
「ちゃんとやろう」とするほど、続かなくなる
個人的に刺さったのは、
完璧主義に近い部分でした。
やるなら意味のあることを。
出すなら恥ずかしくないものを。
そう思う気持ちは、
決して悪いものではありません。
でも、
それを毎回の行動に持ち込むと、
とたんに手が止まる。
本書は、
この点についてもかなり割り切っています。
最初は、質より回数
ちゃんとやるのは、後からでいい
この考え方に触れたとき、
少しだけ気が楽になりました。
「下手でもいい」ではなく、
「下手なまま出していい」
と許可をもらった感じです。
読後に変わったのは、行動より“見え方”だった
この本を読んだからといって、
いきなり行動量が増えたわけではありません。
正直、
書けない日は今でもあります。
でも、
書けなかった日の“見え方”は
確実に変わりました。
以前なら、
「またダメだった」で終わっていたところが、
今は、
「今日は止まったな」
「じゃあ、また戻ろう」
くらいの感覚で済む。
この差は、
思っている以上に大きいです。
この本が教えてくれたのは、再開の仕方だった
『凡人くんの人間革命』を
一言で言うなら、
始め方の本ではなく、戻り方の本
だと思っています。
世の中には、
「始める方法」を教える本は山ほどあります。
でも、
「止まったあと、どうするか」を
ちゃんと扱っている本は、意外と少ない。
この書評で伝えたかったのも、
まさにそこです。
続けられる人になるために、
特別な才能はいらない。
必要なのは、
止まった自分を、そこで切り捨てないこと
それだけだと思います。
この本を、どう読めばいいか

この本は「一気読み」しなくて大丈夫
まず最初に書いておきたいのは、
『凡人くんの人間革命』は
一気に読んで感動するタイプの本ではありません。
少なくとも、
私はそうでした。
読んでいる途中で、
「うん、分かる」
「それは知ってる」
と思うところも、正直あります。
でもこの本の良さは、
一文一文に感動することではなくて、
あとからじわっと効いてくるところにあります。
だから、
- 一気に読まなくていい
- 真面目に全部理解しようとしなくていい
- 何かを決意しなくていい
このくらいの距離感でいいと思います。
「続かない」と感じたタイミングで開く本
個人的におすすめなのは、
やる気があるときではなく、
やる気がなくなったときに読むことです。
- 数日書けなかったとき
- もういいかな、と思い始めたとき
- 他人の発信を見て、少し疲れたとき
そういうタイミングで、
パラパラと数ページ読む。
すると、
「また最初から頑張ろう」ではなく、
「まあ、また戻ればいいか」
くらいの気持ちになれる。
この“温度の低さ”が、
この本のいちばんの使いどころだと思います。
読んだあとにやることは、たった一つでいい
この本を読んだからといって、
新しい習慣を作る必要はありません。
むしろ、
何もしなくていい
と言ってもいいくらいです。
もし何かやるとしたら、
これだけで十分だと思います。
次に書くとき、
ほんの少しだけ、ハードルを下げる
- 1記事 → 1段落
- ちゃんと書く → とりあえず書く
- 公開する → 下書きに置く
それだけです。
行動を増やすより、
行動を軽くする。
この本は、
その方向に背中を向けさせてくれます。
こんな人には、たぶん合う
強くおすすめするつもりはありませんが、
もし当てはまるなら、
手に取ってみてもいいかもしれません。
- 書くこと自体は嫌いじゃない
- でも、続いた試しがない
- 自己啓発に少し疲れている
- 根性論より、現実的な話が聞きたい
逆に、
- 今すぐ結果がほしい
- 毎日完璧にやりたい
- 気合いで乗り切りたい
という人には、
少し物足りないかもしれません。
「また戻ってくる場所」を一つ持つということ
何かを続けるうえで、
一番しんどいのは、
止まったあとに行き場がなくなることだと思います。
『凡人くんの人間革命』は、
「ここに戻ってきてもいいよ」
と言ってくれる本です。
頑張れ、とも言わないし、
急げ、とも言わない。
ただ、
やめきれない人のための居場所
みたいなものを、
静かに置いてくれる。
この書評を読んで、
もし少しでも
「また書いてみようかな」
と思えたなら。
そのときに、
この本が本棚にあったら、
それで十分なんじゃないかと思います。
ありがとうございました。
また次回!
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