ビジネス用語の一つに「ブランディング」というものがあります。
例えば、コンビニに行って、知らないメーカーの水と有名なメーカーの水を買うとしたら多分、有名なメーカーの水を選びますよね。
それです。
例えば、カバンと言うものは、「モノを入れて運ぶ」という機能を持っていますが、ブランド品、それ以外品、どちらも同じ機能を持っているのに、有名なブランド品のカバンを選んで買う。
それです。
つまるところ、ブランドと言うものは、『迷ったときに選ぶことを助けてくれる指針』ということではなかろうかと。
その「ブランドを優先的に選ぶ」という有利な状況は自分自身にも当てはまるもので、ブランディング力を意図的にあげることができれば、自分の商品を売ったら売れやすくなるだろうし、他の人からも信用されやすいなど良いことばかり!
今回はそのブランディング力を上げて「自分をブランディングしよう」という話をします。
【2017.4.18:記事初投稿】
【2020.12.27:本文加筆修正、リンク追加】
【2023.1.6:タイトル修正、リンク追加、本文加筆修正】
もくじ
ブランディング力を上げれば、信頼される
先程も言ったように、ブランディングとは『迷ったときに選ぶことを助けてくれる指針』というのなら、自分自身にも活用できるはずです。
『あー誰かに悩み聞いてもらおう』
というときに、
- ゴミををポイ捨てするし、店員さんにもタメ口で話してしまうAさん
- いつも朗らかで、店員さんに対しても親切に接するBさん
どちらの方を悩み相談の相手に選びますか?
極端な例だと思いますが、殆どの方が迷うことなくBさんを選ぶと思うんです。
『ブランドディング』と言うのは、プラス面でもマイナス面でも効果を発揮しまして、
Aさんのように日々の生活のなかでマナー違反とされる非常識な行動を取ると、マイナスブランドとして周りに認識されるんですね。
逆に、ゴミを拾ったり、丁寧な言葉づかいを意識していると、周りもプラスブランドとして認識していきます。
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ブランディング小話:ギリシャの彫刻家の話
昔の昔、そのまた昔。
紀元前490~430年ごろにフェイディアスという彫刻家がいました。
パルテノン神殿の建設の総監督を務めたとされています。
この方が大変丁寧な仕事をする人でして、ある日
依頼人「おいフェイディアス。神殿のてっぺんの彫刻のことだが、背中の彫刻までこだわり過ぎじゃないか?誰もみないぞ?請求からその金額は払わんぞ。」
と言われてしまいます。
そんな時にフェイディアスは
「そんなことはない。」
「神々が見ている」
と言ったんですね。
「フェイディアスわがままかよ!!」
と思われそうですが、この言葉、ドラッカーの書籍「プロフェッショナルの条件」にも出ていまして、
職人として、「誰も見てないから」という理由で中途半端な芸術を世間に出してしまい、それを見た皆さんが見て、心揺さぶられるのか、と。
プロフェッショナルとしては、徹底的にこだわる姿勢が世の人々を魅了するのではないかと思います。
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ブランディング小話2:私の祖父の話
十年ぐらい前に私の祖父が亡くなりました。
その祖父は地元で水道工事の仕事をしていました。
で、私が小さいときに工事の作業を何度か見学させてもらったことがあるんですが、幼心で見ても丁寧だったんですね。
住宅建設のときに庭にパイプを通す作業だったんですが、その穴を掘るにも水平版を使って調節して整えます。
掘った穴も小石などゴミは丁寧に取り除いていまいた。
結果としてはパイプを設置してまた埋めてしまうのにですよ?
祖父曰く
「ここを土で埋めてしまうからわからないとして、どうでもいい作業をすると10年~20年後、そこが破損して水漏れのリスクが高まる。だから今、丁寧にやるんだ」
と言っていました。
そのときは「へーすっげー」と簡単に思っていましたが。
今思うとすごいこととわかります。
その時の大工さんも「自分の家を建てるときは水回りは祖父に頼む」と言っていました。
同業者からそんな話がでるって究極に近いですよね。
今思い出すと祖父は職人だったんだな、と思います。
フェイディアスと祖父が繋がった瞬間でした。
「神々が見ている」状態ですよね。
どっかの誰かがその行動をどっかで見ているんですよ。
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おわりに:自分のブランディング力を上げるには
ブランディングと言うものは、企業だけのものでなく、私たち一人ひとりに対しても当てはまると思います。
ゴミをポイ捨てしてしまうのか、拾うのか。
店員さんにタメ口きいてしまうのか、親切にするのか。
日々のその積み重ねで自分のブランド力というものが成り立っていきます。
帰ってきたら靴をそろえる。
一日一回は誰かに「ありがとう」と言ってみる。
そんな日々の積み重ねが自分のブランディング力になっていきます。
常に「神々は見ている」ということを考えて生きる。
宗教的の考えでなく、そのひとつひとつの行動はどっかの誰かが見ています。
その小さな積み重ねが自分のブランディング力になっていくのです。
ではまた次回!
ありがとうございました!
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