「本を読んだのに、結局何も変わらなかった。」
そんな経験はありませんか?
たしかに、自分の悩みや課題の解決を期待して読書を始める人は多いでしょう。
しかし、実際に本の知識やヒントが本当に“身についた”と実感できる瞬間は、自分だけでなく「誰かの悩み」に寄り添い、助けるためにその知識を活かせたとき、と思います。
会社の同僚、部下、家族や友人・・・
身近な誰かが困っているとき、「そういえば、あの本でこんな方法が紹介されていたな」と思い出し、実際に提案したり行動したりする。
そのプロセスこそが、読書を“現実の力”に変える最大のポイントではないでしょうか。
今回は、精神科医・樺沢紫苑氏によるベストセラー『読んだら忘れない読書術』を、「誰かの悩み解決」という軸で読み直し、その実践法や魅力をレビューします。
もくじ
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書籍概要『読んだら忘れない読書術』とは?
本書『読んだら忘れない読書術』は、
「本を読んでもすぐに内容を忘れてしまう」
「せっかく読んだのに活かし方がわからない」
という悩みを持つ人のために、“記憶に残る読書法”を徹底解説した一冊です。
著者の樺沢紫苑氏は精神科医であり、脳科学や心理学の知見を基に「人はなぜ本の内容を忘れるのか」「どうすれば記憶に残し、人生や仕事に活かせるのか」という問いに科学的アプローチで答えます。
本書では、「読書はインプット(読む)だけでなく、アウトプット(話す・書く・実践する)と組み合わせて初めて効果を発揮する」というメッセージが繰り返し強調されます。
また、SNSや読書ノートなど現代的なアウトプット手法も多数紹介されており、「学びを現実に活かしたい」「読書を通じて成長したい」すべての人に開かれた実用的なガイドブックです。
「アウトプット=人に伝える」ことが最大の記憶法

『読んだら忘れない読書術』の中心となる主張は、
「本の内容を“人に伝える”ことでこそ、最も記憶に定着する」
という点です。
なぜ「伝えること」が記憶に強く残るのか?
それは、「人に話す」「誰かに説明する」際には、自分の頭の中で内容を整理し直し、重要なポイントを抽出し、相手にわかりやすく伝えるために“再構築”する必要があるからです。
この過程が脳に強い刺激を与え、単なるインプットよりも何倍も記憶に残る――これは教育心理学で言う“ティーチング効果”や“ピアラーニング”とも呼ばれる原理で、現代の学習論でも非常に重視されています。
たとえば、会社で新しい業務マニュアルを学んだとき、自分で読むだけではすぐに忘れてしまいがちですが、「同僚に説明してあげて」と頼まれると、不思議と内容が頭にしっかり刻まれたりします。
本書はこの“伝える読書”の威力を、さまざまな事例や脳科学の知見を交えて説いています。
実践例:誰かの悩み解決にどう役立ったか?

『読んだら忘れない読書術』には、「読んだ内容を誰かに話したり、教えたりすることで記憶に残る」という、アウトプット重視の読書法がくり返し紹介されています。
この“人に話す”という習慣を実践する中で、私自身、「誰かの悩みをきっかけに本の知識を活かす」という体験が何度かありました。
たとえば、職場の後輩から「プレゼンになると緊張して頭が真っ白になってしまう」と相談を受けたとき、本書にあった「要点を人に説明する練習が効果的」というヒントをふと思い出し、「一度、誰かに説明するつもりで資料をまとめてみるといいよ」とアドバイスしたことがあります。
こうして“誰かに伝える”ことで、自分でも「あの本にこう書いてあったな」と思い出す機会が増え、結果的に読書の内容が自然と身についていった気がします。
本の中では“他人の悩み解決”を直接テーマにしているわけではありませんが、実際にアウトプットしていく中で、「誰かのために使うことで自分の学びにもなるんだな」と感じています。
「教えるため」に読むと、学びは何倍にも深くなる

「本は自分のために読むもの」と思いがちですが、実は「誰かに教えるつもり」で読むと、学びの深さがまったく違ってきます。
なぜかというと、人に伝える前提で読むと、
「これって自分だけじゃなく、他の人にも役立つかな?」
とか
「どう言えばわかりやすいかな?」
と、自然に内容を整理したり、自分の経験と結びつけたりするからです。
また、「他の人の悩みにどう役立てよう?」と考えることで、今まで気づかなかった“使い道”や“応用のヒント”が見えてきたりします。
たとえば、本の中のひとつのテクニックでも、同僚や友達の悩みごとに合わせてアレンジしてみると、自分自身も「こういう応用もできるんだ」と新しい発見ができたりします。
アウトプット型読書を続けるコツは、
「全部を完璧にやろう」と思わず、まずは身近な人に一つ話してみる、SNSでひとことシェアしてみる。
そんな小さな一歩から始めること。
続けていくうちに、自然と知識が“自分の言葉”として定着していく感覚が得られます。
「誰かの悩み解決」に効く読書アウトプット法

では実際に、「誰かのために読書の内容を活かす」にはどんな方法があるのでしょうか?
私がやっているのは、
- 読んだ本のポイントをスマホのメモやノートにざっくりまとめておく
- それを、職場の同僚や家族との会話でサラッと紹介してみる
- SNSやグループチャットで「これ、最近のおすすめ本なんだけど・・・」と感想をひとことシェアする
といった、気負わないアウトプットです。
大事なのは「難しく考えず、まず一度口に出してみる・誰かに話してみる」こと。
話してみて反応があれば、それをきっかけに自分でも再発見があるし、相手が「参考になった!」と言ってくれると、それだけで読書のモチベーションもグッと上がります。
また、もし仕事でミーティングや勉強会を開くチャンスがあるなら、本のエッセンスを資料にまとめてシェアしてみるのもおすすめです。
「この一冊が誰かの役に立つかも?」
と意識して読書をすると、本の吸収力もアウトプット力も一気に高まります。
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まとめ:「誰かのため」に読む読書は自分も変える

『読んだら忘れない読書術』を読んで実感したのは、
“誰かのため”に読むと、読書はもっと実践的で楽しいものになるということです。
自分の悩み解決だけじゃなく、身近な誰かの「困った」に寄り添うために知識を使ってみると、本の内容がより深く頭と心に残りやすくなります。
しかも、そのアウトプットを通じて自分自身も新しい発見や成長が得られる。
まさに「読書が現実の力に変わる」瞬間です。
「せっかく読んでもすぐ忘れちゃう…」
と悩んでいる方こそ、ぜひ一度、“誰かの役に立つつもり”で読書してみてください。
きっと、本の世界がもっと広がって、日常にも活かせるヒントが見つかるはずです。
ありがとうございました!
また次回。
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