「なぜ『バキ』シリーズは何度読んでも面白いのか?」
その答えは、大晦日の格闘技イベントにありました。
この記事では、漫画『刃牙(バキ)』シリーズの構成や演出の巧妙さ、そして格闘技番組との類似点から、その魅力を徹底解説します。
格闘技ファンもマンガファンも、思わず膝を打つ共通点が満載です!
【2018.3.6:記事初投稿】
【2021.11.5:本文加筆修正、リンク追加】
【2025.5.1:タイトル修正、本文加筆修正、リンク追加】
もくじ
『バキ』シリーズとは?

漫画『刃牙』シリーズは、1991年に「週刊少年チャンピオン」で連載がスタートして以来、現在に至るまで続く長寿格闘漫画です。
作品は以下の5シリーズに分かれています
- グラップラー刃牙
- バキ
- 範馬刃牙
- 刃牙道
- 刃牙らへん
それぞれのシリーズで「最強」と称されるラスボスが設定されており、主人公・範馬刃牙との死闘がクライマックスを飾ります。
- 『バキ道』:野見宿禰の子孫
- 『グラップラー刃牙』:ジャック・ハンマー
- 『バキ』:マホメド・アライJr
- 『範馬刃牙』:範馬勇次郎(刃牙の父)
- 『刃牙道』:宮本武蔵
格闘技イベントと酷似するストーリー構成
『バキ』シリーズ最大の特徴は、そのストーリー構成にあります。
- 最強の敵が登場する
- 主人公以外のキャラが挑戦し、敗れていく
- 「もう誰も勝てないのでは?」という空気が広がる
- 満を持して主人公・刃牙が登場
- 緊張感の中で勝利を収める
この流れ、実は大晦日の総合格闘技番組とまったく同じです。
「メインイベントはこのあとすぐ!」という前座ラッシュ、煽りVTR、勝てるかどうか分からない強敵の演出。
視聴者を高ぶらせ、最後の1戦で興奮のピークに達する構成。
『バキ』もまさに同様の演出手法を用いています。
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古代人 vs 格闘家!?エンタメ性の極致

特に印象的なのが『範馬刃牙』に登場するピクル。
恐竜と共に生きた古代人という設定で、これまでの強敵を次々に倒していきます。
読者はこう思います: 「この男、誰が倒せるんだ…?」
でも同時に、 「いや、バキなら……!」
と希望を託すのです。
これは格闘技イベントで「誰も倒せない怪物」に挑むエース選手を応援する感覚に近いものがあります。
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『バキ』と格闘技イベントの共通点
- 煽り演出:強敵の登場、過去の戦績紹介、恐怖を煽る描写
- セミファイナルの盛り上げ:メインの前に豪華カードを投入し、期待感を高める
- キャラ同士の因縁バトル:視聴者(読者)を巻き込む心理戦
- 勝利によるカタルシス:勝てるかわからない相手に勝利する快感
バキのストーリーテリングは、実は“感情設計”の手法として非常に洗練されています。
一気読みでこそ味わえる“高揚感”
筆者は単行本で一気読みすることで、この高揚感を最大限に味わうことができました。
週刊連載では味わいきれない「構成の妙」や「感情のグラデーション」が、一気読みでは一筋の流れとして伝わってくるからです。
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おわりに:『バキ』は格闘技イベントの物語構造をマンガにした作品
- 『バキ』シリーズは、格闘技イベントのような「試合の演出構成」を踏襲している
- 読者の感情を意図的に揺さぶる設計が施されており、それが“中毒性”の正体
- 一気読みでそのストーリー設計がより鮮明に伝わる
格闘技ファンのあなたにも、ストーリー構成に関心のある物語ファンにも、間違いなくおすすめできるマンガです。
まだ読んだことがない方は、ぜひ『バキ』シリーズの世界に飛び込んでみてください。
次は、あなたが主人公の物語を始める番かもしれません。
ではまた次回!
ありがとうございました!
「刃牙」シリーズ
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