【リアル洗脳体験】あなたは大丈夫?正論で支配される恐ろしさと抜け出し方

「洗脳」と聞くと、特別な集団やカルト宗教をイメージするかもしれません。

ですが、実際はもっと身近なところで起こり得るものです。

今回お話しするのは、私自身がかつて洗脳に近い状態に陥り、どうやってそこから抜け出したのかという体験談です。

「自分はダメなやつ。あの人の言うことを聞かないと生きていけない…」

そんな思いに囚われてしまうほど、相手の言動にコントロールされていた過去があります。

もし読んでいる方の中で、少しでも「これ、私のことかも」と思う節があれば、どうかこの記事をきっかけに外の世界を見直してみてください。

【2019.5.26:記事初投稿】
【2021.11.8:本文加筆修正、リンク追加】
【2025/1/21:タイトル修正、本文加筆修正、リンク追加】

洗脳されていた私の話

私は以前、仕事がうまくいかず、悩みのどん底にいました。

そんなとき出会ったのがスズキさん(仮名)

彼はとても親身にアドバイスをくれ、知り合いを紹介してくれたり、ご飯を奢ってくれたりと、何かと世話を焼いてくれました。

「この人は信頼できる」

そう感じるのも無理はありません。

いつしか私はスズキさんを深く信頼し、「一緒にやっていけそうだ」と思うようになっていました。

仕事を通じて関係が深まり、抜け出せなくなった日々

その人の仕事を手伝い始める


ちょうど私が嫌だった仕事を辞めるタイミングで、「スズキさんの事業を手伝う」流れに自然となりました。

事務作業や書類作成など、初めての作業に苦戦しつつも「期待に応えたい」「お世話になった恩を返したい」という気持ちで必死に取り組みました。

ボロボロになってもやめられない「洗脳状態」

「そんなに辛いならやめればいい」と思うかもしれませんが、洗脳とはそう簡単に抜け出せません。

  • 恩を感じているため「裏切れない」
  • 「自分がダメだから叱られるのは当然」と自分を責める
  • 「スズキさんの言う通りにすれば自分は大丈夫」と思い込む

これが私が経験した「洗脳状態」の始まりでした。

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私が実際に受けた“洗脳”の手口

1. 初対面は徹底的に優しい

まずは徹底的に親切にされ、悩みを聞いてくれたり、ご飯をおごってくれたり、何かあれば「知り合いに聞いてあげるよ」と動いてくれたり・・・。

こうして「この人に恩返ししなきゃ」という気持ちが芽生えはじめます。

2. 徹底的に否定して「自分はダメ」と思わせる

慣れてくると、正論を振りかざして人格否定を始めます。

「世の中に迷惑をかけている」

「君は本当に使えないね」

精神が疲弊し、相手の言うことに逆らえなくなっていくと、次第に「自分がダメだからいけないんだ」と思い込むように。

3. 限界まで追い詰めたあと優しくする

このタイミングで急に優しくされると、

「こんな自分でも見放さないでいてくれる・・・!」という強い依存が生まれます。

これはいわゆるDVでも多く見られる手法。

暴力→優しさ→暴力の繰り返しで、被害者は冷静な思考を奪われてしまうのです。

4. 何も考えられない従順な存在に

最終的には、相手の機嫌を損ねないことに全力を注ぐようになり、自分で考えて行動する余裕がなくなるのです。

これで「洗脳」は完成。

スズキさんの言葉が絶対だと信じて疑わなくなりました。

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「洗脳状態」だと周囲の声が届かない

精神的に追い詰められた状態で、家族や友人が、

「そんな人やめておいたほうがいい」

「距離を置きなよ」

と助言してくれても、不思議なくらい頭に入ってきません。

むしろ、

「どうして分かってくれないの?あの人は私のことを思ってくれてるのに!」

と、周囲に嫌悪感を抱いてしまうほどでした。

それが洗脳の怖さです。

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私が抜け出せた理由:身近な人の支え

結果的に、私はスズキさんのもとから離れられました。

大きなきっかけは、妻や生まれたばかりの娘の存在です。

  • 「こんなボロボロの状態ではダメだ」
  • 「自分だけでなく、家族も守らなきゃいけない」

という想いが、私を客観的な視点に立たせてくれたんです。

そこから勇気を出して関係を断ち切り、ようやく新しい一歩を踏み出しました。

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まとめ:一歩外へ出れば、異常さに気づける

洗脳状態にあるときは、自分が“洗脳されている”とは思いもしません。

しかし、そこから離れてみると「なんであんな生活をしていたんだろう」と異常さに気づくものです。

もし今、少しでも「人に支配されているかもしれない」と感じるなら、思い切ってその場所から逃げることをおすすめします。

きっと外の世界のほうが、はるかに明るく健全な環境が待っています。

ありがとうございました!

また次回!

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3 COMMENTS

はじめまして。
ブログ、拝見いたしました。

私の身内が、まさに書かれていたような洗脳状態にあります。
ちょうど今は、優しくされ、相手を信用していっている段階で、家族の言葉には聞く耳を持たなくなってしまいました。

体験者のおかさんに是非お伺いしたいのですが、洗脳してきたスズキさんと出会ってから、仕事を手伝うまではどれくらいの期間で、仕事を手伝っていたのはどれくらいの期間でしたか?
給与などは支払われていましたか?
犯罪などに加担させられるような、危険なことはなかったでしょうか?
洗脳が解けたのは、ご家族の説得等のおかげですか?ご自分から気付かれて止めようと思われたのでしょうか。

不躾にいろいろ質問してしまってすみません。身内を助け出したく、何かヒントをいただけたらと思っております。
どうぞ、よろしくお願い致します。

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おか

優さん
コメントありがとうございます。
ご友人がまさに読んでいただいた記事で言う所の「洗脳状態」ということで、私の経験を補足させていただきます。

出会って2ヶ月目あたりから仕事を手伝い始めました。お手伝いした期間は半年ぐらいだったと記憶しています。
給与という形ではないですが、報酬のようなものの支払いはありました。(後々周りの方に伺うとありえない条件)
仕事内容は犯罪ではなく真っ当なものでしたが、そのやり方はかなりグレーなことをしていたようです。(後々わかりました)

「洗脳が解けた」きっかけは家族が増えたことです。
子どもが生まれたことでこんな状態ではいられないと否応なしに思いました。
当時弱っていた状態では家族友人の話すら2割以下ほどしか聞けませんでした。
ある日、心身ともにかなり疲弊していた日にスズキ(仮)さんから呼び出しがあり焦りながら車で向かった道中、よくわかりませんがカーブミラーに衝突しました。運良く怪我はなかったのですが、その時から「あ、もうだめだ」と感じていたと思います。

ご友人が洗脳状態ということですが、周りからのアドバイスは入らないと思います。
無理にでも引き離そうとすると反発してしまいます。

「そばにいて話を聞く」

ことが重要だったのでは、と今では思います。

私の場合は、話を聞いてくれる友人がいました。
できることなら寄り添ってあげてはと思います。

経験上なので、正解ではないと思いますが参考になれば幸いです。

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お返事、どうもありがとうございました!

気になっていたことを知れて、話を聞く、寄り添うことが
大切なのだと知れて、とても救いになりました。

無理に説得して引き戻そうとしたりせずに
戻りたい時、助けて欲しい時に、居場所を
作っておいてあげたいと思います。

貴重な体験談、どうもありがとうございました。
なかなか、このように同様の洗脳状態から
解放された体験の情報がなかったので
大変参考に、希望になりました。
なんとか、身内も救えるよう・・・
支えてあげようと思います。

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